『 十展 じゅってん 』




なぜ、切り抜いていたのか

先日、本棚からたまたま見つけた記事があります。

  「室町期の町並みを残そう

    ー杉山家を買収、公開へー

       萩・倉敷目標に 歴史の街めざす 」


当時、不動産業者に処分されそうになった杉山家を

富田林市が緊急予算を組み、全額市費で買い取った事

そしてこれを期に

「寺内町」の保存整備が本格的にスタートとしたことを報じた

昭和58年9月2日の朝日新聞の記事です。


じない町をはじめて訪れたのは平成5年

知人がその旧杉山家住宅でコレクションの“片口展”を開いたときでした。

帰り道、駅までの道を歩きながら友人が云った一言

「なんにもないまちやねえ」

まだ残暑厳しい9月。

お店らしきものはもちろん、人影ひとつない駅までの道でした。


それから何年か過ぎ

ちりめん細工の作品展の依頼を受けたのが今の「クラシコ」さんの場所。

当時は「桜市」さんという漆塗りの工房がありました。

すでに他での予定がはいっていたので生徒さん達にお願いし

打ち合わせだけはと数回お邪魔した折に

飛鳥」さんという陶器のお店ができたことをお聞きしました。

その後しばらくして桜市さんもお店をしめられ

結局、足を向ける機会もなく数年がすぎていきました。


一昨年の‘後のひなめぐり’の折、たまたま通りかかり

ちょっとした思い違いから入ったこの家。

それは、あと数秒前後していたらこの家との出会いはなく

飛鳥さんとの出会いもたぶんなかったという一瞬のできごとでした。


じない町ののどかさ。

でも、そこで店を構えるものにとって

たとえば私でさえはじめのころは

何度も押しつぶされそうになったこの静けさ。


そんな町の端っこでの10年という途方も無く長い時間。

それがどんなものだったかなど知ることもできないけれど

言えるのは

じない町でお店をする私達の前に道をつけてくれたのは

確実に、彼女の10年であったこと

そして、行政や地元の人達と一緒になり

今の寺内町を育てたかけがえのないひとりが彼女であること・・



この4月

飛鳥さんは10周年を迎えます。

その記念として4月29日から5月14日まで 工房で


    -陶工房飛鳥と 寺内町で出会った仲間達による「十」の表現展ー

             十展 じゅってん


が開かれます。


10年のお祝いと彼女への心からの感謝をこめて

私の「十」を届けるつもりです。


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